この記事について

レンタルサーバーの比較記事って、10社も20社も並べてスペック表を貼ってるものが多いですよね。

正直、あれだと結局どれを選べばいいのかわからなくなります。

web制作歴6年、いまさらサーバー比較記事かよという感じですが、逆に6年やってきたからこそ書ける内容があると思って書きました。

この記事では、私が実際にすべて使ったことのある3社だけに絞って比較します。

  • Xserver:このブログで現在使用中(ロリポップから移行)
  • さくらのレンタルサーバ:所属しているweb制作会社の業務で使用
  • ロリポップ!:このブログで以前使っていた(Xserverへ移行済み)

使ったことのないサーバーは紹介しません。スペック表だけではわからない、管理画面の使い勝手や体感速度など「実際に使ってみてどうだったか」を中心に書いています。

web制作を仕事にしている方、これから仕事にしたい方が、自分に合ったサーバーを選ぶ参考になればうれしいです。

先に結論:用途別おすすめ

細かい比較の前に、結論を先に書いておきます。

迷ったらXserver

速度・安定性・管理画面の使いやすさ、すべてのバランスが高いです。私自身ロリポップから移行して、体感でわかるレベルで表示速度が変わりました。web制作の実務で使うなら、まずXserverを選んでおけば間違いありません。

業務利用・クライアント納品ならさくら

法人利用の実績が豊富で、老舗ならではの安定感があります。私が所属しているweb制作会社でもさくらを使っています。月額料金を抑えつつ堅実に運用したい場合や、クライアントに提案するサーバーとしても安心です。

とにかくコストを抑えたいならロリポップ

ハイスピードプランなら月額550円〜で、WordPressも十分動きます。ポートフォリオサイトや学習用に最初の1台として使うなら、コスパは最強クラスです。ドメインは同じGMO系列のムームードメインとの相性がよく、セットで管理すると楽です。

web制作者がサーバーを選ぶときに見るべきポイント

レンタルサーバーの比較記事では「容量」「転送量」「メールアカウント数」などが比較項目になりがちですが、web制作者の実務で本当に重要なのはそこじゃないと思っています。

私が3社を使ってきた中で、実際に差を感じたポイントを挙げます。

表示速度(体感)

Lighthouseのスコアも大事ですが、実際にページを開いたときの体感速度はスペック表だけではわかりません。私はロリポップからXserverに移行したとき、同じWordPressテーマ・同じプラグイン構成で明らかに速くなったのを感じました。特に管理画面(wp-admin)の操作がキビキビ動くようになったのは、日々の作業効率に直結します。

管理画面の使いやすさ

サーバーの管理画面は、契約後に一番長く付き合うことになるUIです。ドメイン追加、SSL設定、PHPバージョンの切り替え、バックアップの確認など、制作者なら頻繁に触る操作が直感的にできるかどうかは大きな差になります。

PHPバージョンの切り替え

WordPressの案件では、テーマやプラグインの互換性の関係でPHPバージョンを変更したい場面が出てきます。管理画面からワンクリックで切り替えられるかどうかは、地味に重要です。

無料SSL(Let’s Encrypt)の導入しやすさ

いまどきSSL対応は必須ですが、導入の手軽さはサーバーによって差があります。ボタン1つで設定できるサーバーと、少し手順が必要なサーバーがあるので、ここもチェックしておきたいポイントです。

.htaccessの編集

リダイレクト設定やBasic認証など、web制作の実務では.htaccessを編集する場面がよくあります。管理画面からエディタで直接編集できるか、FTPでアップロードが必要かは使い勝手に影響します。

WordPress簡単インストール

いまは3社とも対応していますが、インストール画面のわかりやすさや、データベースの自動作成まで含めてスムーズにできるかは微妙に差があります。

サポート体制

トラブルが起きたときに電話で聞けるかどうかは安心感が違います。特にクライアント案件で使っているサーバーが落ちたときに、メール返信を待つ余裕はありません。

3社スペック比較表

各サーバーの主要スペックを一覧にまとめました。料金はWordPress利用に適したプランで比較しています。

Xserver
スタンダード
さくら
スタンダード
ロリポップ
ハイスピード
月額料金(12ヶ月)1,100円500円550円
初期費用無料無料無料
ディスク容量500GB(NVMe SSD)300GB(SSD)700GB(SSD)
WordPress簡単インストール
無料SSL
自動バックアップ○(14日間)○(8世代)○(7日間)※復元有料
マルチドメイン無制限200個無制限
PHP切り替え
SSH○(ハイスピード以上)
サポート電話・メール・チャット電話・メール・チャット電話・メール・チャット
お試し期間10日間14日間10日間

※料金は記事執筆時点の税込価格です。キャンペーン等で変動することがあるので、最新の料金は各公式サイトをご確認ください。

Xserver:メインで使っている理由

このブログは以前ロリポップで運用していましたが、現在はXserverに移行しています。移行の一番の理由は表示速度でした。

ロリポップから移行して感じた速度の違い

テーマもプラグインもそのまま、サーバーだけを変えた状態で、ページの表示が明らかに速くなりました。特に違いを感じたのはWordPressの管理画面です。記事の編集画面を開く、プラグインの設定を変更する、そういった日常的な操作がストレスなく動くようになりました。

数値で見ても体感で見ても、移行してよかったと感じています。

管理画面(サーバーパネル)の使いやすさ

Xserverのサーバーパネルは、必要な機能がカテゴリごとに整理されていて迷いにくいです。WordPress簡単インストール、ドメイン設定、SSL設定、PHPバージョン切り替えなど、web制作で頻繁に使う機能にすぐアクセスできます。

PHPバージョンの切り替えもドメインごとにワンクリックで変更できるので、複数サイトを運用していても管理しやすいです。

SSL設定が簡単

ドメインを追加すると無料SSLが自動で設定されるので、ほぼ意識する必要がありません。手動で設定する場合も画面上でポチッとするだけです。

自動バックアップの安心感

Xserverは14日間の自動バックアップが標準搭載で、復元も管理画面から無料で行えます。これが地味にありがたいです。さくらやロリポップにもバックアップ機能はありますが、復元の手軽さではXserverが一歩リードしています。

気になる点

月額1,100円(12ヶ月契約)は、さくらやロリポップと比べると高めです。ただ、速度・安定性・管理画面の完成度を考えると、個人的にはこの価格に見合う価値があると思っています。

さくらのレンタルサーバ:業務で使って感じたこと

さくらは、私が所属しているweb制作会社の業務で使っています。クライアントのサイト構築・運用で日常的に触っているサーバーです。

老舗の安定感と法人利用の実績

さくらインターネットは東証プライム上場企業で、レンタルサーバーの運用歴は20年以上。利用件数は48万件を超えています。web制作会社がクライアントに提案する際に「さくらです」と言えば、知名度・信頼度の面で説明コストが低いのは実務上のメリットです。

コントロールパネルのリニューアル

さくらは以前の管理画面が正直使いにくかったのですが、現在はコントロールパネルがリニューアルされて、かなり改善されました。WordPress簡単インストールやSSL設定も管理画面から操作できます。

月額500円のコスパ

スタンダードプランは月額500円で、WordPress運用に必要な機能は一通り揃っています。300GBのSSDストレージ、無料SSL、自動バックアップ、SSH対応。この価格でこのスペックは十分です。

複数のクライアントサイトをまとめて管理する場合、サーバー費用を抑えられるのは助かります。

気になる点

速度面ではXserverと比べるとやや劣る印象です。体感で大きな差を感じるほどではありませんが、サイトの規模が大きくなってくると差が出てくるかもしれません。

また、管理画面はリニューアルで改善されたとはいえ、Xserverのサーバーパネルと比べるとやや独特なUIなので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

ロリポップ!:最初の1台としてのコスパ

このブログは最初ロリポップで始めました。その後Xserverに移行しましたが、ロリポップが悪いサーバーだとは思っていません。用途と予算次第では十分選択肢に入ります。

ハイスピードプランのコスパ

ハイスピードプランは月額550円(12ヶ月契約)で、LiteSpeedサーバーによる高速化、700GBのストレージ、SSH対応と、スペック面では上位サーバーと並ぶ内容です。ポートフォリオサイトや学習用のWordPressサイトであれば、このプランで不足を感じることはほぼないと思います。

管理画面はシンプル

ロリポップの管理画面はシンプルで、初めてサーバーを触る人でも迷いにくいUIです。WordPress簡単インストールも画面の指示に従って進めるだけで完了します。

ムームードメインとの相性

ロリポップとムームードメインはどちらもGMOペパボのサービスなので、連携がスムーズです。ムームードメインでドメインを取得すると、ロリポップのサーバーに自動でネームサーバーが設定されるので、初心者がつまずきやすいDNS設定の手間が省けます。

ドメインの取得・管理がまだの方は、ムームードメインで一緒に取得しておくと楽です。

Xserverに移行した理由

私がロリポップからXserverに移行したのは、ブログの記事数が増えてきて、管理画面の操作やページ表示に「もう少し速くなってほしい」と感じるようになったからです。ロリポップが遅いというよりは、Xserverがその上をいっている、という感覚です。

小〜中規模のサイトであればロリポップのハイスピードプランで十分ですし、サイトが成長してきたタイミングで移行を検討するのもアリだと思います。

気になる点

自動バックアップの復元が有料(330円)なのは少し残念です。Xserverは無料で復元できるので、ここは明確な差があります。プラグインでバックアップを取っておけば問題ありませんが、サーバー側で完結しない点は覚えておきたいところです。

まとめ:自分の用途に合ったサーバーを選ぼう

あらためて、用途別のおすすめをまとめます。

こんな人におすすめ
速度・安定性を重視したい、本格的にブログやサイトを運用したいXserver
業務利用・クライアント納品で使いたい、コストを抑えて堅実に運用したいさくらのレンタルサーバ
まずは低コストで始めたい、ポートフォリオや学習用に使いたいロリポップ!

3社とも無料のお試し期間があるので、迷ったら実際に管理画面を触ってみるのが一番確実です。

どのサーバーを選んでも、あとから別のサーバーに移行することはできます。私自身ロリポップからXserverへの移行を経験していますが、WordPressの移行プラグインを使えばそこまで大変ではありませんでした。最初の選択で悩みすぎず、まずは使い始めてみるのが大事だと思います。